農園だよりDiary

2014年5

2014.05.21
 皆さん、今日は。

 5月に入り文字通り五月晴れ、清々しい毎日が続いています。阿蘇では1年で最も過ごしやすい季節ですが皆様の所はいかがですか。

 今月3日。我が家で農業研修生として一緒に生活していました中国人の「李 兆顔」愛称チョーちゃんが3年の研修期間満了で帰国しました。来日した時は19歳で日本語はほとんど喋れず筆談や身振り手振りで意思を伝えあいました。幸い我が家では研修生受け入れは3人目ですので私たちも何とか中国語らしき言葉を少しは発することが出来ますが発音の悪い所は何とか意思を伝えたいという熱意を感じてもらって会話を重ねていきました。中国人といつも接していると中国語が理解できるようになるとお思いでしょうが、中国語は非常に発音が複雑で日本人の耳には聞き取れない音がたくさんあって私は中国語の勉強を断念しました。また私の加齢とアルコール禍の脳より、若い人の脳は順応性が盛んで直ぐに日本語を理解するようになり日本語会話が日常用語になり私の中国語はちっとも上達しません。

 この3年間は我が家にとっても色んなことが有りました。中でも住宅の増改築、長男達の結婚など何十年に一度の事柄に立ち会ってくれました。住宅建築の時には一緒に家財道具の片づけをしてくれて、一緒に仮住まいで生活してくれました。長男の結婚式ではブーケトスを見事にキャッチして沢山の拍手を頂きました。また日本で20歳を迎え成人式にも参加しました。3年間日本で生活して日本の文化や日本人の考え方に接してくれた事と思います。

 この3年は日中関係が最悪の期間でもありました。彼女たちはインターネットで沢山の情報を収集しテレビのニュースも見ています。私たちに色んな質問をしてきましたが「国と国の関係のもつれは国のトップ同士が話し合って解決すべきことで庶民であるあなたと私は日々自分のやるべき事を一生懸命やることが大切だ」と話しをしました。

 色んなことが有った3年間でしたが「チョーちゃん」と言って沢山の人に可愛がって頂きました。帰国前には送別会をして再会を約束しました。帰国したら日本の良き理解者として家族や周りの人に日本の良さを伝え、両国の懸け橋として草の根活動の一助になってくれたらと期待しています。

新しい研修生について

 「チョーちゃん」の次の研修生については昨年6月に中国に面接に行って人選し3月に来る予定でしたが、来日の直前に都合で来られなくなりました。すぐに代わりの人を要請しましたけど今の所いつ来日できるのか見通しは立っていません。

 我が家では今トマトの植え付け作業をしています。昨年はチョーちゃんが手伝ってくれましたけど今年はいませんので一家総出+アルバイトの人に来てもらって作業をしています。
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