農園だよりDiary

2014年7

2014.07.15
 皆さん今日は。

 例年の事ながら、うっとうしい梅雨が続いて参ってしまいますね。加えて7月というのに先日は巨大台風8号の襲来で大変な数日でした。我が家はハウス園芸をやっていますので「台風」と言う言葉だけで神経が尖ります。900ヘクトパスカル前半と聞いたら勝ち目のない戦いに対する脱力感に襲われます。しかしハウス農家である以上生活が懸かっています。みすみす努力もしないで自然の力に屈服するのも知恵のない事ですので気持ちを奮い立たせて戦闘モードに入ります。ビニールを固定できる所は固定、バンドの切れた所、緩んだ所、ビニールの破れを補修、ハウス内のトマトの樹が風で折れないように固定、考えられる全ての事に手を入れていきますので疲れます。いよいよ台風が接近、上陸しましたが勢力が落ちて被害もなくほっとしたところでした。農業は自然の中での仕事です。一昨年の水害や今年の雪害のように気象災害と隣り合わせの仕事です。

 いつ被害に遭うか分からない怖さはありますが被害に遭ってもまた立ち上がるのが農業だと思っています。「御馳走」とはお客さんが来たとき畑に走って行ってそこにある野菜をかき集めて作った料理から出た言葉と聞いた事があります。昔は季節の物しか無かったでしょう。何にも無い季節もあったでしょう。今はスーパーに行けば何でも有る世の中ですがそれを支えている農家もあるんですよ。

 台風騒動の中でも文字通り、どこ吹く風なのが田んぼの鴨たちです。写真のように大きくなりました。鳴き声も変声期を過ぎてガアガアと大人の声で鳴けるようになりました。今年は野犬、カラスの被害もなくスクスク育って田んぼを泳ぎ回って除草効果はバッチリですが、勢いあまって(例年の事ですが)小屋の周りの稲も御覧の通りです。今のところ、うっとうしいと言いながら梅雨の雨も降って水不足の心配もなく稲の生育は順調に進んでいます。8月上旬には穂が出て9月中旬には収穫が出来るのではないかと思っています。

我が家の研修生

 中国からの農業研修生が5月に帰国したあと、次の研修生が空席になっていましたが、今月やっと来ました。名前は「宋 文玲」さん。まだまだ日本語会話は上手に出来ませんが筆談、スマホの翻訳機能、私の通じない中国語など色んな手段を使って意思の疎通を図っています。幸い息子夫婦がいますので若い人同士、買い物に一緒に行ったりして仲良くやってくれています。早く我が家に、また日本に馴染んでくれるように願っています。

子猫の「ゲンちゃん」

 我が家の猫の「ミーちゃん」が5月末、急に亡くなってしまいました。可愛がっていたので残念でした。友人のところに子猫が生まれたと聞いたので譲ってもらいました。生後一か月の男の子で、家中を元気よく走り回るので名前は「ゲンちゃん」と付けました。夜は家内の布団の中で静かに寝ているようです。元気に育って皆の気持ちを和ましてくれればいいなと思っています。
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