農園だよりDiary

2017年6

2017.06.27
 皆さん今日は。

 春まで雨続きで作業がはかどらなくて、あんなに困っていたのが嘘のように阿蘇では毎日晴天です。この時期、畜産農家が水田牧草の刈取をしますが、天候に恵まれて最高の牧草が収穫出来たようです。我が家の田植えも好天の下、5月19,20日に行いました。田植えの前の「代掻き」作業には沢山の水が必要です。連日の晴天で水不足を心配しましたが豊富な地下水のおかげで順調に作業がはかどりました。

 今年は新しい田植え機を購入しました。以前のものは20年使い、エンジンの調子は良いのですが、植え付け部の調子がいま一つ良くなくて、かなり辛抱して使ってきました。田植えは苗を運ぶ人、機械に乗る人、苗補給をする人、役割分担で一気に植え付けます。昨年、整備はちゃんとしたのに途中で故障して数時間ストップ、一連の作業に支障が出たので今年、買い替える事にしました。車は走れれば事は足りますが田植え機は植え付けなければ役に立ちませんね。そして、さすがに新しい機械は良いですね。操作が簡単、作業が早い、きれい。辛抱せずに早く買い替えれば良かったなんて、変な気を起こしますが、農業は機械を手入れして長持ちさせるのも大切なポイントです。40年生の管理機を筆頭に、我が家の機械はみんな長く使っているものばかりです。

 今年は好天のお蔭で稲の成長も良いようです。田植えして2週間になりますが、その間、雨は1日だけ。それ以外は気温が高くて晴天です。稲の育ちが良いと言う事は雑草の育ちも良いという事になります。1日でも早く鴨を田んぼに放さないと雑草が育って固くなり、鴨が倒せなくなってしまいます。この1日の差が人の手での「田の草取り」の作業の軽重に大きく関わってきますので時間との勝負です。
幸い、今年は熊本県農業大学校の学生、平山くんが農家実習の為、泊まり込みで11日間来てくれたので網張の手伝いに大活躍で大変助かりました。昨日(6月2日)実習は終了しましたが帰る前に雛を放す事が出来ました。受け入れ農家としては作業の最終目的まで体験させる事が出来てほっとしています。また彼も田んぼを泳ぎ回るヒナの愛くるしい動きを動画撮影して帰って行きました。

 秋から連日休みなく収穫していた我が家のイチゴ。田植えの準備とかトマトの作業が忙しくなり、5月15日で終了しました。以降はハウスを無料開放して沢山の人に楽しんで頂いています。

 そして我が家で飼っている鶏が3年生になり、早く食べないと肉が固くなると言う事で頂く事にしました。料理は近所の中国人研修生がしてくれることになりました。普段、私達はスーパーとか肉屋さんで買った肉しか食べません。子供の頃、父親が鶏を処理しているのを見たことは有りますが今、家庭で処理して調理する事などありません。今回、朝まで生きていた命を頂いて、夕食に調理されて皿の上に載せられた肉。中華料理の味付けで美味しかったのは勿論ですが、一片の肉も無駄にしたら罰が当たると言う気持ちでしっかりと綺麗に食べました。今度は自分で処理出来るようにならなければなりませんね。
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