農園だよりDiary

2018年9

2018.09.14
 皆さん今日は。

 暑かった夏のピークも過ぎて、随分と過ごしやすくなってきたこの頃です。最近は災害発生が多いのにまた、台風21号、北海道地震と大きな災害が起きてしまい、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 最近の台風は地球温暖化の影響でしょうか、或いは観測機器が良くなったせいでしょうか勢力が強くて大きく我々農家、中でも農業ハウス栽培農家はこのシーズンは天気予報の台風情報には注視をしています。もし台風が直撃すると最悪の場合ハウスが倒壊することも有り、天候災害とはいえ死活問題です。今回の台風21号報道では関西空港や都市部の被害が大きくて、農業被害についてはあまり報道されなかったようですが、進路の各地では大きな被害が有ったのではないでしょうか。

 地球温暖化についてはCO2排出が原因の一つと言われていますが、日常生活の中で快適さに包まれた生活を享受している我々には、なかなか25年前の生活には戻れませんね。しかし生活スタイルを変えるのは難しくても日々消費しているものをCO2 排出量の少ない物に変えるとCO2削減に貢献している事になります。我が家でも以前は高冷地の阿蘇ではエアコンはいらないと言われていたのに、最近では窓や縁側を締め切って昼間は勿論、夜も使っています。ソーラーパネルはつけていないのでCO2排出に繋がるエネルギーを使っています。

 CO2排出→温暖化→異常気象→巨大台風→農業被害。

 自分で自分の首を絞めているようなことですが日々の生活の快適さも捨てがたいですね。そういう訳で我が家では環境にやさしい農業の実践によってCO2削減にも、ある程度貢献していると言う自己満足で日々を送っています。皆さんも我が家の合鴨米を食べて頂いてCO2削減に貢献している感触を味わってみてください。

 夏が過ぎ今、夏と冬のせめぎ合いの前線が日本列島に掛かり、阿蘇では連日曇りとも雨とも分からない天気が続いています。昨日(13日)近所のソバの畑(写真上)の横を通るとソバの花が満開で朝露に濡れて落ち着いた雰囲気を醸し出していました。しかし、私の心中は正直な所ソバどころではないのです。というのも本来、9月の米の定期の発送は13日なのですが、「新米を送りますので少し遅れます」と皆様にお知らせはしていますが、あまり遅くなっては迷惑をお掛けするだろうなとか考えると、早く稲刈りをいなければと言う思いでいっぱいなのです。昨日は午後から又雨の予報でしたので、まだ朝露が有りましたが10時からコンバインで刈り始めました。途中で何度か霧雨が降りましたが、強行して乾燥機の最小張り込み量だけ刈ることが出来ました。籾が朝露や霧雨で濡れて乾燥には時間がかかるのでCO2は多めに排出されますが、それでも皆様にあまり御迷惑を掛けずに済むだろうと思うと、やっとひと安心です。今日の午後には乾燥が仕上がり、籾摺りが出来ました。やはり新米は良いですね。米粒に張りが有ってみずみずしくて輝いています。一年の苦労が報われる思いです。

 来週には秋雨前線も南下して天候も回復するようですので、田んぼでお日様の力でしっかり乾燥させて、CO2排出をなるべく少ない状態で収穫できるようにします。30年産も良い米が出来ました。これから一年間どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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