農園だよりDiary

2022年11

2022.11.08
 皆さん今日は。

 霜神社の火焚き神事が10月17日に満願を迎え、いつ霜が降りてもおかしくない10月20日、初霜が降りました。季節は確実に進行しています。米の収穫が済むと田んぼの作業は一段落。毎年の事ながら、それまでバリバリ体を動かしてエネルギーを消費していたのが、急に運動量が減って体重が増え始めました。これは大変。毎日夕食前に体重計に乗り、カレンダーに記入するので1年の体重変化は把握しています。農家の生産手段は農地の地力と労働者の体力。今年の収穫が終わるともう来年の生産の為の体力造りの始まりです。とは言っても齢65才。年々体力は落ちてきますのでいかに維持するかが課題です。早速、早起きしてウオーキングの開始。我が家を出るともう一面の田園。農道を歩く事45分。たまに散歩する人に出会うくらいで車の通りもなく、自分のペースで歩くことが出来ます。早朝のひんやりした空気の中で背筋を伸ばし、手を大きく振り歩幅も大きく。気持ちいいですね。日頃は車でただ通過するだけの景色も自分の足で歩きながら見ると、また違った景色に見えてきます。今では田んぼの4割に植えられている牛の飼料稲は、ワラごと刈り取られ機械でロール状に梱包され更にラップが巻かれ田んぼの隅に積み上げられています。ロールの中では醗酵が進み、横を通ると甘いいい香りが漂っています。また、今年の秋は晴天続きで、稲を刈った田んぼの稲わらは我が家の田んぼ以外、全て畜産農家が集めて田んぼにはありません。その代り畜産農家が機械で堆肥散布を盛んに行っています。大麦の種まきも今が最盛期のようです。そんなこんな、観察しながら、歩いていると以前にはなかった「ピー~」という鳴き声が聞こえてきます。野生のシカの鳴き声です。私の住む地域にはイノシシはいましたがサルとシカはいなかったのです。しかし最近は身近に気配を感じるようになりました。イノシシは山の生き物だったのが、収穫前に田んぼのヒエ取りをしていると不自然に稲が倒れた所があるのでかき分けてよく見るとイノシシの足跡が。また、山林に行くとヒノキの樹皮がシカに食べられ枯れないまでも成長が抑えられ商品価値がなくなった木々も。山沿いのトマトハウスではサルが侵入してトマトを食い漁る事件も。田舎では人が少なくなる代わりに野生動物が勢力を増しています。以前は猟師も沢山いたのですが高齢化でやめる人はいるのに、猟犬を飼う手間や厳しい猟銃規制で新しく猟師になる人は少ないようです。私の友人は野生動物の被害を見かねて罠でイノシシやシカを獲っていますが獲物の処理に悩んでいます。ジビエ料理が耳目を集めているようですが処理施設や職人の問題でせっかく頂いた命なのに穴を掘って埋めるしかないと嘆いています。以前地元紙に載っていた九州山脈のある地域の事。シカが増えて草を食い尽くし山林の木々の樹皮を食いつくし枯死させ、はげ山になった記事を思い出しました。山林は水の源。CO2を吸収し酸素を排出する働き。大雨の時、土が流れるのを防ぐ働き。沢山の働きがあるのにそれを守る人が田舎の衰退でいなくなっている現状。私が一人悩んでも仕方ない事なのですが。

 いろんなことを考えながら歩くと背中には汗が滲み、爽快です。下着を着替え柔軟体操。昨年の足の故障以来ずっと続けて体が随分柔らかくなりました。畳に座り両足を開き上体を前に倒す「また割」。お相撲さんがやっているのを見て始めました。股関節が固くてまったく足が開かなかったのが、今ではあと少しで顔が畳に付くようになりました。継続は力ですね。お陰で今年の田の草取りも腰が痛くなく、毎日励むことが出来ました。その後朝ドラを見ながら朝食です。以前にも紹介しましたように5分搗きご飯、味噌汁、納豆、漬物。ご飯は体重の事を考え少な目に。時間をかけ、よく噛んで。健康な農産物を生産するには生産者が健康でなければなりません。来年も再来年も皆様に美味しいお米をお届けできるよう、先ず体つくりに励んでいます。
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