農園だよりDiary

2007年4

2007.04.24
 皆様には大変お世話になります。

 今年の冬は、阿蘇でも暖冬で 例年なら積雪がありますが、 今年はとうとう一度も有りま せでした。このまま春になるのかと思っていたら、冬に逆戻り。冬より寒い春になりました。

 しかしお日様の力で春がやって来ました。 阿蘇の春は「野焼き」で始まります。今年は3 月21日に行われました。阿蘇では昔から牧畜が盛んでした。農家は、放牧をしたり草を刈り、 春、草の芽吹きを良くするために枯草を焼き払いました。それが「阿蘇の原野」の由来です。今年は冬の間、ずっと天気が良かったので、例年になく良く燃えました。

 「大観峯」一帯では沢山の観光客が見物に押しかけます。広大な原野で、一つの谷、 一つの山が燃えるたびに感動のドラマがあります。この写真を撮るのに、熱風と煙、 舞い上がる燃えカスに耐えました。また風向きによっては、駐車場の車に炎が襲い かかる事もありますし、人が逃げ遅れることも有ります。 とても危険な作業なのです。 しかし、地元の皆で阿蘇の自然を守るためにこれからも頑張っていきます。と言うのは建前で、本音は阿蘇の野焼きは日本一だと皆、自負していて、野焼きが好きなんです。 あの迫力、スケール、熱さ、音、煙、舞い上がる燃えカス、はまってしまっているのです。誰も「もうやめよう」と言わないでしょう。

 皆さんも一度、見に来ません か。
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