農園だよりDiary

2008年2

2008.02.14
 大変お世話になります。阿蘇では地球温暖化が指摘されている中でも、毎日冬らしい日が続いています。

 高冷地の阿蘇では肌を刺すような強い北風が連日吹いて、外で作業をすると顔が痛くなります。阿蘇山は真っ白に雪化粧していますが、そんな中でも太陽の光はもう春を感じさせてくれます。傍らのネコヤナギは産毛の外套を羽織って寒さから体を守っていますが、その中ではもういつ春が来ても良いように準備万端、新芽が育っていることでしょう。

 春が待ち遠しいこの頃です。

農薬汚染中国餃子事件考

 最近中国の冷凍餃子が世間の耳目を集めています。食料の6割を海外に依存する日本にとって「何処の誰がどのように」作ったか分からない食べ物に頼らなければならないことは不幸なことです。これまでの時代は市場経済、市場主義、経済効率優先でした。そのために国内でも供給できる農産物をわざわざエネルギーコストをかけて輸入していました。国内の農産物は国産の資材を使い、国内の労働力で、高い地価の日本の農地で作られるので海外の農産物より高いのは当然のことなのです。

 今回の事件で、中国産は危ないと言う風潮が流れていますが、本当に危ないのは「安全より安い海外の農産物を選択する日本の社会」のほうなのです。いつも事件が起こると国中大騒ぎをして、後は潮が引いたように何事も無かったかのようになってしまいます。今世界では食料生産の不作の中で食料争奪が起こっています。中国、インド、バイオ燃料。いつまで海外の食料に依存できるか分からない時代になりました。

 私たち農家は皆さんの付託に答えられるように、先ず自分の農地をしっかりと守って行きたいと思っています。
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