農園だよりDiary

2011年11

2011.11.15
 皆さん、こんにちは。今年の秋は暖かいと思っていたら今夜は急に冷え込んできました。明日は初霜が降りるかも知れません。

 先月末、私達は結婚25年を記念して3泊4日の行程で中国に行ってきました。我家には中国からの農業研修生がいますが、今年5月に3年の研修期間が終わり帰国し、また別の研修生が来日しました。今回は帰国した研修生「万春紅」の案内でその娘の故郷「吉林省、梅河口市」に行きました。瀋陽空港で半年ぶりの再会でしたのでみんな抱き合って喜びました。中国は広いので移動が大変ですがその娘のおじさん夫婦が車で迎えに来てくれましたので助かりました。梅河口市まで300km。高速道路を時速150km、一般道でも100kmで走ります。車線変更、追い越し、割り込み、何でもありです。果てしなく続く大地。何時間走ってもトウモロコシ畑と低地の水のあるところには稲刈の済んだ田んぼ。そして農村集落。「大陸」をあらためて実感しました。家に到着すると親戚一同の熱烈歓迎。そして家内たち女性陣は餃子つくり、私達男性陣はヒマワリの種つまみ。お母さんが「かまど」の大きな鍋で料理です。右側にもまた「かまど」がありお父さんが餃子をゆでたり料理をしたり。中国の男性は料理をするのがあたりまえだそうです。

 ヒマワリの種をつまみ、写真を撮ったりしていると、あっという間に料理が出来上がり、みんなでテーブルについて「白酎」で乾杯です。日本から来た私達をもてなすために沢山の料理を作り、親戚皆で私達を迎え入れてくれたことに本当に感謝しました。料理は本場の中華料理ですので日本の中華料理とはちょっと違います。食材も日本では食べた事がないものもあります。私は何度も中国には行きますので大丈夫ですが、家内は初めてですので箸が出ない料理もありました。

 しかし味は抜群です。料理を食べながら白酎を飲みながら片言の中国語や筆談でやり取りするのも楽しいものです。美味しい料理を食べ、50度のきつい白酎を飲みいろんな話をして、またいつの日かの再会を皆で約束してその夜は市内のホテルに泊まりました。4日間、最後に大連空港から出発するまで案内してくれた「万春紅」に感謝しながら楽しい旅行が出来ました。中国は今、急速な経済成長によって周辺から警戒の目で見られていますが実際に農村に行ってみると日本が過去に置き忘れてきた精神的豊かさ、暖かさがありました。私が子どもの時に体験し、見てきたような風景があり、懐かしさを感じました。今度は結婚式に来てくださいとの事でしたのでまたの再会を約束して帰りました。楽しい旅行が出来ました。
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