AUTHOR : 山本倫大 / 東京でサラリーマンをしていましたが、2013年就農しました。

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阿蘇では、毎年3月に入ると野焼きがあります。
そして、野焼きが終わった頃続いて阿蘇神社で火振り神事があります。
今日はこの2つの火に関する行事をご紹介します。

野焼きは、阿蘇市を囲む外輪山と阿蘇山の草原地帯の草を焼く行事です。
昨年秋に生えた草は冬を経て枯れて乾燥しています。これに火を放つと一気に火が燃え広がります。古い草をこうして燃やす事で春の新しい草の芽吹きを促す効果があると言われています。

阿蘇市の各居住地域ごとに管理を担当する草原が決まっていて、自分の住む地域の各戸の皆さんと一緒に作業します。うちの地区は大観峰周辺の草原を担当しています。

大観峰の展望所に集まり、そこから草原に入ってゆきます。

観光客の皆さんも何が始まるのかと草原に入ってゆく野焼き隊を見守ります。

下の写真の手前部分は草が刈り取られてありませんが、奥の部分は背の高い草が繁っています。この背の高い部分が燃やす予定のエリアで、手前の草が無いところは火が燃え広がらないように事前に草を切って作った幅4メートル程度の防火帯です。
バーナーで所々火をつけてゆきます。

野焼きの日まで、しばらく雨がふっていなかったので草がよく乾いていて 、すぐに火は燃え広がります。


まれに、防火帯の方に火が燃え広がろうとすることがあるので、竹で出来た火消し棒を使って延焼を食い止め、防火帯を守ります。


勢いが良いときには10メートル以上もあるような大きな火になります。

そして、傾斜が急で移動するのがなかなか大変です。40度くらいはありそうな急斜面を上ったり下ったり繰り返します。

焼け跡は一面灰だらけです。

でも、よく見ると焼けているのは表面の草だけで、地面付近はほとんど燃えていません。これは、草は一瞬で燃え尽きて隣の草にどんどん火が燃えうつることから火が通過するスピードが非常に早いため、地面付近が燃やされるヒマがないためです。
そのため、土に住む微生物や地表付近の植物などを焼き殺す事無く、生物の多様性が守られます。



阿蘇神社の火振り神事は、阿蘇神社12祭神の三の宮国龍神と姫神の結婚の儀式のクライマックスで、参道で火をつけた草の束を回すという行事です。

火振り神事は有名な行事ですが、僕たち夫妻は阿蘇に住んでいながら記憶のあるうちではほとんど初めて行きました。

はじめに太鼓の演奏がありました。

そして火をつけてまわす草の束がこちらです。

参道脇にたくさん積んでありました。持ち手の縄を編むのはさぞ大変だったろうと思います。

しばらくして日が暮れると草の束に火がつけられ、火振りが始まります。



有名な楼門を背景に火ふりする人を撮れるスポットにはローアングルでカメラを構えるカメラマンがたくさんいました。
背中に灰をかぶりながらの撮影大変そうでした。ご苦労様です。

女性の方や外国人の方も積極的に火振りされていました。日常生活では絶対出来ない行為ですが、この行事だけは特別です。老若男女問わず火を回せる珍しい行事です。



ねこ近影
ゲンはおおむね元気そうですが、今日からくしゃみが出始めてちょっと心配です。クロは今日背中の手術痕の抜糸をして、傷口も順調にふさがってきています。だいぶ動きも元気が出てきたように感じます。よかったねクロちゃん!

2月には大きな寒波が来て寒い日が多かったのですが、3月に入ってからは暖かい日がだいぶ増えて過ごしやすくなってきました。
毎朝2時間程度かけて4人でイチゴを収穫しています。




最近は、午前中はイチゴの収穫をして、その後ホームページなどからのお米の注文の荷造り・発送、道の駅阿蘇に商品を出品したりします。
そして、午後は今年の夏に栽培するトマトのために土作りの準備を進めます。

1月の間に昨シーズンのトマトの木を処分し、マルチや灌水チューブを片付けています。
昨シーズンの片付けの後は間髪入れずに整地して、萱ロールを搬入して土作りをはじめます。

高くなっているところの土を削ったりして、平坦になるように整地します。

昨シーズントラクターで耕すときに押しやられて支柱脇にたまってしまった土を鍬ですくい、支柱脇を平らにします。

並行して軽トラックで萱ロールを運び入れます。

ロールを転がしてひろげてゆきます。
ロールは重いのでなかなか体力のいる作業です。



ハウスに住み着いた猫も萱ロールに興味津々です。
猫は高いところが好きなので、早速ロールにのぼっています。

萱ロールは昨年の秋に買ったものですが、数ヶ月雨ざらしで置いている間にロール内部では早くも発酵が始まっています。
ロールを開くと熱いくらいの蒸気が出てきます。おそらく50度近くあると思います。
このあと土に鋤き込んでから腐らせるのですが、その前にこうして発酵が始まっているのは好都合です。

このあとは、昨年秋に収穫した有機米の籾殻をハウスに振りまきます。


一度トラクターで耕して、萱を土に鋤き込んでから地面を踏み固めます。
その後、ふすま(小麦粉製粉の過程で出たかす)をふって耕し、整地して灌水チューブとビニールをかぶせ、灌水します。



4月にトマトの苗が来るまでの間はこうして土づくりをしています。
今年の夏秋に収穫のトマトの準備も既に着々と進んでいます。


*****


ねこ近影

げんは1月にイチゴのハウス周辺に置いておいたねずみ取りのベタベタしたシートが体にくっついてしまい、左のお尻のあたりの毛を刈りました。

そしてクロは野良猫に噛まれたのか、背中に傷が出来てそこから化膿して溜まった膿で大きなこぶが出来てしまい、おととい膿を出す手術をしてもらいました。 いまは背中のほとんど毛が無い状態で、その中央部分に痛々しい手術痕があります。
餌もしっかり食べるし、歩き回るのも問題ないのですが、いかんせん見た目が痛そうです。クロが早く回復するように祈っています。