AUTHOR : 山本倫大 / 東京でサラリーマンをしていましたが、2013年就農しました。

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前回のブログからだいぶ時間が経ってしまいましたが、4月と5月前半の事について書いてみます。

4月2日と7日の2回に分けてトマトの鉢上げをしました。
小さい苗を仕入れて、土を入れ準備しておいたポットに植え付けてゆきます。



4月前半には田んぼの畦を塗り直したり、肥料ふり、荒起こしなど米作りの準備も徐々に始めました。

そして今年秋に植える次期作のイチゴの苗の準備も始めます。
苗をつくるポットに土を詰めてゆきます。

4月中頃にはトマト苗もだいぶ大きくなり、毎日の水やりがはじまります。



そしてこの頃、熊本地震が発生しました。
寝ていたのでぼんやりとしか覚えていないのですが、ベッドごと揺られて何が起きているかわからず現実だと信じられない気持だったと思います。 すぐに家から出て、建物からはなれて車の中で夜を明かしました。
翌朝5時頃起きて、家に戻ってみるといろいろなものが落ちたり倒れたりしていました。 人的被害や、大きな建物被害などが無かったのが不幸中の幸いでした。



外に出てみると、いつも使う道路にヒビが入って割れていたり、阿蘇山から煙が出たりしていました。



水、ガス、水道が止まっていたので地域の人が集まり水道管を直すなどしましたが、結局水が出るまで丸2日かかりました。
それまでの間は近所の湧き水を汲んできて、その水で過ごしました。

ガスはプロパンガスだったので、取り外してガステーブルにつないで煮炊きをしました。 また、電気が無いので暗くなる前に夕食を済ませようと、午後3時には食事の支度をして食べました。

まだ揺れが頻繁に続いていたので車の中に布団を敷いて寝ました。

地震の翌朝にはイチゴのハウスの中からは数カ所から突然水が湧き始め、朝ハウスをみてみると水浸しになっていました。
地面に溝をつけてハウスの外に向けて水路を造って、水がハウスの中に溜まらないようにして応急処置をしましたが、結局この湧き水は、その後3日間で続けてやっと止まりました。

毎朝続けていたイチゴの収穫も、JAの選果場や運送トラックなどの関連機関が機能停止し、収穫しても出荷する先がないという状態で、地震後2日間は収穫出来ませんでした。イチゴは毎日収穫しないと、すぐに熟れ過ぎて腐ってしまい、株自体がだめになってしまいます。
3日目からやっと収穫を再開して、とりあえず配れるところに配るということではじめました。
5日目頃からJAが荷受けを始めましたが、選果のスタッフの方も出勤できないのでパック詰めは各農家で済ませて持ち込む必要が有ります。普段はJAに選果とパック詰めを委託しているので、スタッフ一同ほとんど初めてまたは久しぶりにパック詰めをしました。 2~3回はこうして収穫・選果・パック詰めをしたのですが、普段しない作業なのでとても時間がかかってほとんど1日つぶれてしまいます。
家の片付けなど毎日の生活の再建、トマト植えや田んぼの準備など農作業が忙しくなってくるという事もあり、これ以上は収穫は出来ないと判断しイチゴは例年より1ヶ月程度早く収穫終了としました。


そんなこんなで過ごしていましたが、毎年4月後半から5月いっぱいはトマトの定植(地面に苗を植え付ける作業)と田植えがあり、農作業が1年で一番忙しい時期です。続く余震の中トマトのハウス内に肥料を入れて耕し、灌水チューブやマルチ、支柱を準備してトマトを植えます。







また、お米の方も籾種を塩水選し、温湯消毒、水につけて、その後苗箱に種まきしました。



例年この時期まで続けているイチゴの収穫がないおかげで作業はいつもより前倒しで進み、はかどりました。


ゴールデンウィークを中心に、お米の注文もたくさんいただき、例年の半年分くらいの在庫量がほとんど1週間程度で完売してしまいました。
お米は収穫が年に1回しかないので、10月に収穫予定の新米までホームページは売り切れとさせていただいています。
購入いただくお客様の中には震災復興支援という事でお仲間数十名でお金を出し合って当社のお米やジャムなどをまとめ買いしてくださる方もいらっしゃいました。ありがとうございました。 また、多くのお客様やお取引先様から暖かいお見舞いのメッセージをたくさん頂き、本当にありがとうございました。
こうしていろいろな方が熊本・阿蘇のことを心配してくださり応援してくださるのが励みになり、毎日の生活再建と農作業の両立も乗り越える事ができました。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


最後に猫についてですが、地震直後にはびっくりして家の外に飛び出して2日間くらい帰ってこなかったのですが、しばらくすると戻ってきてくれてみんなを和ませてくれました。





いまでは、ほとんど元通りの生活を取り戻しつつあります。
大変ご心配をおかけしましたが、引き続き作物の生産に頑張って参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。