皆さん、こんにちは
今年の梅雨は本格的で中休みもあまりなく毎日雨が降り続きます。阿蘇地方では昨日(7月12日)夜半から雷を伴って激しい雨が降り続きました。私は2時に懐中電灯を持ってトマトハウスの電源ブレ-カーを切りに行きましたが、軽トラックのワイパーが利かないくらいの激しい雨でした。朝まで激しい雷と豪雨が続き、夜が明けて見回りに出るとトマトハウスは浸水寸前、合鴨の田んぼはあたり一面「湖」でした。8時くらいに雨は小降りになり、ハウスは浸水を免れましたが田んぼは我家の作付面積の半分、1.5ヘクタールが冠水しました。夕方には水は引きましたが0.6ヘクタールは写真のように流木や土砂で埋まり、田んぼの面影はありません。

 それでも我家の被害は被害のうちに入らないほど周りの被害は甚大です。テレビでは土砂崩れで人が巻き込まれたニュースが流れていますが、その他にも家が流されたり、浸水してその後に土砂や瓦礫が家を埋め尽くしたり、また収穫が始まったばかりの阿蘇特産の夏野菜のハウスが水に浸かって収穫がだめになったり、文字では表せないほど現場は深刻です。

 我家の田んぼの鴨達は田んぼを囲っている網よりも遥かに高い水が来て、あたり一面の「湖」をみんなで集まって水に流されないように泳いでいたようです。毎日夕方餌をやるときに車のクラクションを鳴らすと田んぼのあちらこちらから急いで集まってきますので今回もクラクションを何度も鳴らしましたところ、遥かむこうから100羽ほどの群れが流れに流されないように、だんだんこちらに泳いできました。水のない所に餌を撒いて籠に確保し安全な所に移しました。

 阿蘇では平成2年にも今回のような水害が起こりました。そのときも阿蘇の農家は農地をもとのように復旧し米や野菜を育ててきました。今回の水害は前回よりも規模が大きいかも知れませんが、阿蘇の農家はこれからも米や野菜を作り続けていきます。  この写真は今月号のトップにしようと思っていた写真です。私が田の草取りに田んぼに入ると鴨達が回りに集まって来ます。来年もこの風景が撮れるように頑張っていきます。

写真  文  山本誠也