皆さん今日は。  九州北部では、記録的な豪雨によって甚大な被害が発生しているようですね。テレビの画面に映し出される濁流、そしてその後に残された土砂と場違いに黄色く磨かれた流木。5年前の阿蘇での水害の状況が思い出されます。今回は現段階で被害の範囲が広すぎて全容がまだ把握出来ないそうですが、救助を待たれている方々が一刻も早く安心できるよう、また被災された皆さんが一日でも早く元の暮らしに戻れるよう、お祈り致します。


 阿蘇では6月からトマトの収穫が始まり、連日収穫に追われます。5年前も7月12日に豪雨災害が起こり、トマト生産者のハウスが土砂に覆われ、浸水して枯れてしまった仲間が沢山いました。災害は非情なものです。昨日まで瑞々しかった葉っぱが今日は泥にまみれ、異臭を放って枯れて行きます。何の手立ても有りません。シーズンが終わるまで長い長い日が続きます。しかし冬が来て全てが寒さで枯れてしまい、年が変わる頃には気持ちもリセットされ、「今年も頑張るぞ」と気合を入れ、前に進んで行けるというのが農業です。

 これまで我が家では水害の被害は有りませんが、土壌の病気でトマトが全滅したり葉が菌に犯されて枯れたことも度々。20歳で農業を始めて今年で40年、99%の苦労と1パーセントの喜びを実感しながら60の誕生日を迎えました。


生まれて初めて蝋燭の火の灯った誕生日のケーキの火を吹き消しました。家内が60になると肺活量も落ちてくるのを心配したのか蝋燭は6本でした。それでも深呼吸して全力で吹きましたが、やっと消すことが出来ました。60本でなくて良かったです。家内に感謝です。それから60歳の誕生日、「嬉しくも有り、嬉しくもなし」微妙な気分ですが家族皆が準備をしてくれたことは有り難いことです。これからは徐々に第一線を降りて自分の時間を楽しめるようになりたいと思っています。


 6月、中国福建省南渓に行きました。今回は東京のお茶屋さんの中国茶の勉強と仕入に同行しての訪中でした。成田から厦門(シャーメン)まで4時間、台湾と同じ緯度の厦門空港は雲に覆われ、降り立つと雨でした。近代的な厦門の街を過ぎて高速道路を走る事1時間。目的地の福建省三和茶業公司に到着。まずはお茶の鑑評会です。( 写真上)蓋付の茶器にそれぞれ茶葉を入れ、お湯を注ぎ、蓋を取って香を嗅ぎ、1分半で第一煎。

左上に映っている小さな器にレンゲですくって入れ、口に含んだら音を立てて空気を吸い込み香りを確かめます。その後に飲み込むときに喉の奥で味を感じながら飲み込みます。これを第2煎、第3煎と重ねます。第1煎で美味くても第3煎では苦くなり、素人の私には難解でした。ちなみに、この3種のなかに125グラム10万円の茶葉がありました。味がまろやかでした。最後に茶器の葉を取り出してみると良い茶葉は葉に弾力があり形が崩れずに綺麗にしていました。

2泊の期間、数十回飲みました。しかし鑑評よりも優雅に目の前で入れてくれるお茶がやはり美味しいです。今回はお茶のオーナー募集の話もありましたので興味のある方はご一報ください。

写真 文  山本誠也