農園だよりDiary

2016年1

2016.01.19
 あけましておめでとうございます。 本年も皆様のご期待にお応え出来るように頑張ってまいります。どうぞ宜しくお願い致します。

 私達「あそ有機農園」では、平成3年から合鴨農法による無農薬無化学肥料栽培の米つくりを始め、今年で25年を迎える事になりました。この間いろんなトラブル、失敗を重ねそれらを経験材として前進することが出来ましたのも皆様の「美味しかったよ」「がんばれ」という応援、励ましのお言葉があったからだと思っています。私たちが取り組んでいる「有機JAS」無農薬無化学肥料による米つくりは農家と食べて頂く皆様方との信頼の下に成り立っています。私達農家は皆様の目の届かない所で生産をしていますので有機JASという表示をしながら表示と違う栽培をしても皆様には分からないと思います。しかし皆様のご期待、応援、励ましのお言葉がそういう「愚行」のストッパーになり、今が有るのだと思っています。

 「あそ有機農園だより」も255号になりました。月に一回の発行ですが毎月脳みそを絞ったり叩いたりして苦しんでいます。農業の生産現場は皆様にとって遠く離れた異次元の世界なのではないでしょうか。田んぼと食卓の距離を少しでも縮める事ができるように作物の様子やそれが育つ自然環境等も紹介しています。それからもう一つ、信頼関係の大前提はお互いを知る事だと思いますが私が皆様お一人お一人お訪ねすることは不可能です。そこでこの会報を通して私の、そしてあそ有機農園の考えをご理解いただけるようにという期待を込めて書いています。つたない文章ですがご笑覧ください。

 暮れから元日にかけては酒を飲んで上瞼と下瞼がくっつきながらテレビで紅白や映画、日が変わるころにはお寺に行って除夜の鐘つき、阿蘇神社で初詣といろいろ行事が目白押しです。極楽禅寺の除夜の鐘つきには多くの人が訪れ、108つの煩悩を払い新たな年が幸多かれと交代で突きました。一通りみんな突き終えると和尚さんの弟子っぷりが板についた小学生の登場です。3回、5回と回を重ねるごとに撞木が激しく鐘に当たり音が大きく響きました。鐘の傍に立っていると余韻が空気の振動になり皮膚を通して体の芯に響きます。精神が浄化されているような感じを受けました。

 暮れから新年、暖かで穏やかな日が続いています。元日は天気予報では晴れと出ていました。除夜の鐘つきからの帰りはこの時期には珍しく霧が濃くて息子が車を運転しましたが大変な様子でした。明日は雲海かなという予測的中、雲海の中の素晴らしい初日の出だったようです。私は暮れに酒の飲み納めとして沢山飲み、午前1時くらいに床に就きましたので山に行って初日の出を拝む決意は有りませんでした。トップの初日の出の写真は娘の友達からの頂きものです。素晴らしい写真です。今年も酒も飲みながら近況をお知らせします。宜しくお願いします。
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