農園だよりDiary

2021年4

2021.04.04
 皆さんこんにちは。

 1月は行く。2月は逃げると言いますが、あっという間に3月が過ぎ去って行きました。子供の頃は五感で感じる物、体験する事すべてが初めての経験で時の経過は濃密でした。ところが年を重ねおじさんになり60有余。目の前を通過する事柄をいつもの手順で処理し無難に日々を送り、感動もなく只々時間だけが通り過ぎるようになり、時間の経過の早い事。そんな日常を抜け出し非日常に浸れるのが旅行でした。例えば2泊3日、初めての所に行き、美しい景観に感動し、美味しい食べ物に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごします。旅行中は瞬く間に旅程が進行しますが帰り道、この3日間を振り返ると濃厚な時間の経過が感じられるのが良いですね。

 しかし今はコロナの時代。自分の体もさることながら家族の事も考えると旅行は机の引出に収めておきましょう。代わりに旅行再開に備え、初めての土地で元気に歩き、美味しいものを美味しく頂けるよう健康管理を行っています。最近、朝起きて歩き出しの第一歩、左足のカカトが痛くて病院に行きました。診断はアキレス腱にカルシュームが沈着し骨になり神経を圧迫しているとの事。原因は仕事由来のアキレス腱の運動不足だそうです。治療は療法士によるカカトの曲げ伸ばし。考えてみると農作業的な体は使うけれどスポーツ的な筋肉の使い方は長いことやっていません。いわゆる職業病ですね。二十歳の頃はそれなりの柔らかさがあったのですが、あれから40年。知ってか知らぬ間にか体は老化していました。療法士曰く「固いゴムバンドを触っている感じ」。そこで40年の節目のいい機会なので、「あと40年、元気でいる為には」と言うストレッチをいくつか教えて頂きました。一つは先ず床に足を延ばして座り、右足裏を左ひざに添え、右手で左足の親指をつかむ。今度はその反対。自分の足なのに、そこに見えているのになかなか遠いのです。ひざの裏の筋肉が引きつっているのが分かります。長い間、自分の体を管理してこなかった付けの痛みです。朝昼夜、毎日続けたら段々近づいてきました。手中に収めるには日々の努力が必要ですね。コロナ後の旅行も大切ですが農家にとって元気な体が基本ですから。

 前置きが長くなりました。例年この月は桜の話題を書いていましたが今年は桜の開花がいつもより一週間早く、もう盛りを過ぎてしまいました。学生の頃の卒業式の時期、阿蘇山に残雪が有った記憶が、また入学式の頃、桜が咲いていた記憶が有ります。記憶の中の季節と実際の季節のかい離が有り、記憶が間違っているのではないかと言う妙な不快感あります。しかし植物は留まることなく温度や日照時間を感じて成長し、それを見て人は季節を感じます。我が家の庭も水仙からチューリップに主役が代ってきました。農作業も本格始動です。

肥料を施します

田んぼには前年の稲わらが鋤き込まれ、その上に有機の肥料を撒いて土の準備をします。

①マルイ有機  焼酎粕と鶏糞を混ぜて醗酵させた堆肥肥料
②グアノエース 海鳥の糞が長い年月堆積し化石化した物。植物に重要なリン酸、石灰を補う
③ミネラル宝素 長寿で知られる長野県上野村で産するケイ酸を多く含む鉱物の肥料

「みどりの食料システム戦略」として国は有機農業、脱炭素社会に向けた取り組みを進めていくようです。弊社は時代を先取りし、元気な体で元気なお米を育てます。
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