農園だよりDiary

2021年9

2021.09.13
 皆さんこんにちは。

 オリンピック、パラリンピックも無事に終わり「祭りが終わって日常生活に」と言いたいところですが、コロナの影響でまだまだ平穏な日常には戻れませんね。最近感染者は少なくなってきたようですが重症者は依然多いようです。先日、重症患者を受け入れている病院の内側にテレビカメラが入り、日々の奮闘の様子を報道する番組を見ました。最近は若者の重症者が急増、増床しても直ぐに満床。医師も看護師も自らを犠牲にして、ぎりぎりの線で患者に向かい合っている様子を見ました。頭が下がります。振り返って、私には何もできないけれど、感染しないよう行動に気を付けよう。ただそれだけです。と言ってもワクチンは2回接種している上、阿蘇の田舎では人ごみも無し、飲みにも行かない、最近は会議も無し、昨年から通っている阿蘇市生涯学習講座初級英語教室も蔓延防止措置でずっと休み。それに比べテレビで見るオリンピック、パラリンピックの街頭応援の様子や、人ごみの繁華街の様子はどこか違う国の人々の生活の様です。収束にはまだまだ時間が必要でしょうね。

 コロナは人の行き来で広がるので都会は大変でしょう。田舎は人が少ないのでコロナの心配は少ないのですが、最近は田んぼの中に入って仕事をする人が少ないので人間の匂いがしないのでしょうか。今までいなかったイノシシが田んぼに現れるようになりました。我が家の田んぼは人手で雑草を取るので人の匂いが染みついて大丈夫と高をくくっていましたが油断できませんね。足跡が幾つも有りました。ともあれ収穫時期を迎える事が出来ましたが今年は天候に悩まされた年でした。田植え直後の長雨、8月の穂が出揃い実が膨らむはずの時期の長雨、そして収穫時期の今の長雨。一番肝心な時期に長雨が続きで散々です。これから収穫本番を迎えますが、天候回復が望まれます。
 農業は自然を相手に晴雨寒暖を見ながら作物を育てて行きますが、最近の気象変動は農家の経験値を超える事が有ります。洪水や干ばつ、台風、いつ被害を受けるか予測できません。生産が止まると人は食べられなくなり死にます。日本は食料自給率37%。地球的気象変動の中で今までのように外国に頼れる時代がいつまで続くでしょうか。農業界と医療界は岩盤規制に守られていると非難されてきましたが、命に直結した医療と農業はその重要性から営利主義的行動に規制が掛けられてきたのでしょう。今の非常時を経験して何が重要かが分かります。

農家廃業

 JA阿蘇では使用済プラスティックの回収を年2回行っています。ところが最近、稲の苗を育てる「育苗箱」が沢山持ち込まれるようになりました。中には新品同様の物も。多くは高齢の為、継続ができず農地を貸して農業をやめる人ですが、これは今後もっと多くなります。阿蘇の農家の多くは団塊の世代が占めているからですが、これは国内どこも同じ状況です。日本は豊かな国になり、世界中から金に物を言わせて食べ物を買うようになりました。一汁一菜の伝統食は時代劇の中の一場面でお目に掛かる程度。我が家でも肉料理、魚料理は毎日の定番です。豊かな食卓はうれしい事ですが米の代わりに輸入の小麦、ジャガイモ、キャッサバ(タピオカ)、砂糖でお腹がいっぱいになってしまって米が消費されなくなり農家廃業が起きています。日本人の半分は癌に罹る時代、発癌性神経毒性物質グリホサート小麦、昨年6月発癌性神経毒性農薬の殺菌剤「ジフェノコナゾール」食品添加物指定ジャガイモ等が一部の企業家の営利の為に輸入され、安全性について庶民には知らされずに皆の胃袋を満たしています。日本には米と言うすぐれた食材があるのに??
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