農園だよりDiary

2022年2

2022.02.07
 皆さん今日は。

 節分も過ぎ、暦の上では春になりましたが、阿蘇では毎日寒い日が続いています。毎朝一面に霜が降り、氷点下の気温で、日によっては一日中氷が解けない日も珍しくありません。それでも一昔前には朝起きてみるとあたり一面銀世界。積雪30cmという日が一冬一二回あったのが、年々積もらなくなり今年は薄っすら白くなった日が一回ありました。今が一番寒い時期なので今年はもう積雪が無いかもしれません。子供の頃、大雪で学校が休校になり大喜びで近所の友達と雪合戦で遊んだこと。鎌倉を作って遊んだこと。保育園の頃、午前から降り出した雪が降りやまず、午後になり、母が腰まである雪をかき分け迎えに来てくれて、おんぶされて帰ったこと。どれも昔話の情景になりました。雪の少ない九州で、雪は特別な暖かい思い出に繋がる物です。

 毎日寒い日が続くこの時期、米栽培の作業はありませんが、注文を受け付け、発送の作業があります。しかし夏の暑い日に汗だくになり働くこの身にとって、どれほどのカロリーを消費したのかなと思うくらいの作業です。特に正月はカロリーの高い美味しい物を食べ、これまたカロリーの高い酒を沢山飲み、せっかく秋まで体重コントロール出来ていたのが数週間でお腹周りが大きくなりました。毎朝、柔軟体操、腹筋運動をやり、お腹の筋肉が少しは付いたかなと思っていましたが、脂肪が分厚くなり筋肉の影も形もありません。冬は運度量が少ないので食事には気を付けているのですがこの有様です。今朝は、納豆ご飯、白菜と大根豆腐の味噌汁、明太子キレコ、赤蕪甘酢漬け、我が家のイチゴ、牛乳でした。頂き物の塩モズクと白菜の漬物も昼食の時に上げてみたら美味しく出来ていました。農家は広い畑があるので何かしら年中野菜があります。美味しいのでつい食べ過ぎて、これがお腹の原因かもしれませんね。テレビでは、世の中の高級グルメが紹介され、食レポと称して、「うんー、美味い!」とリポーターがうなります。田舎の百姓には縁のない物もあります。しかし私はテレビで紹介されるどの食べ物より美味しい食べ物を知っています。それは、一生懸命働いてお腹ペコペコになった時に食べる「塩おにぎり」。噛むほどに甘味が増し、おかずはいりません。この「おにぎり」もコンビニで買うものとなり、母の味だったことは昔話の世界になるのでしょう。

 今朝、ご飯を食べながらテレビを見ていると、新型コロナ、原油高騰の影響で食料品が値上がりしている話題を放送していました。国内自給率37%、多くの食品、原材料を海外から輸入している日本はフードマイレージ【輸送エネルギー(トン×km)】の値が世界でも突出しているのだそうです。地球人口が増える中、世界中で食料買付競争が激しく、値段が上がり、それを運ぶための燃料が値上がりしているのですから仕方のない事です。食料買付競争はこれからもっと激しくなるでしょう。そうそう、近頃「ご飯を食べる」から「お米を食べる」に日本語が変わり「ご飯文化」も変わってきて日本人はご飯を食べなくなりました。今の国内コメ相場価格は昭和40年代後期の価格です。衣食住、教育、田舎の農家といえどもそれなりの収入が無いとまかなえない今の世の中、昭和の時代の収入では生活が成り立ちません。現在、米農家の多くが子育ても終わり、年金をもらいながら先祖からの農地を守る一心で、しかしそれも自分の代で終わりという思いで米つくりをしています。幸いにも弊社のお客様にはご理解を頂き、私共は今後も米つくりに励んでまいりますが、多くの農家は廃業します。今、世界人口の1/10が飢えで苦しんでいるそうです。これまでのように海外の農家に頼れる時代はそう永くは続かないでしょう。「昔はね、世界中の美味しい食物が日本に集まり、そして沢山の食べられるものが捨てられていたんだよ」おばあちゃんがお腹をすかせた孫に話す時代が来るかもしれません。
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