皆さんこんにちは。
岩手県大槌町では山林火災が発生し、多くの住民の方が避難される大きな災害になりました。被災された皆様には心より御見舞い申し上げます。一方、九州の阿蘇では3月まではカラカラ天気で、田んぼの水不足が心配されたのですが4月になると一日おきの雨です。水不足の心配はなくなりましたが田んぼが乾かないので農作業が出来ず、困っています。思い通りにならないのが人の心と空模様です。諦めなければなりません。
これから田植えシーズン。農作業も忙しくなります。生産活動には燃料や生産資材が必要ですがイラン戦争の影響ですべての物が値上がり、或いはすぐに手に入らなくなりました。肥料は混乱の前に注文して影響はありませんが燃料はガソリン税や軽油税が引き下げられたのに高くなっています。早く戦争をやめてほしいと世界中の人が思っているのに、かの国の王様の気持ちを変えられないのはもどかしいものです。かの国の王様もイラン指導者の気持ちを変えられない事にもどかしさを感じていることでしょう。
私たちの暮らしはインターネットのおかげで世界中の情報が瞬時に手に入り、旅行するにも商品を探すにも便利になりました。この農園だよりの為の調べ物も簡単にできます。この前テレビで「データセンター」の事が放送されていました。私は日頃、当然のようにパソコンや携帯で物事を検索していました。ところがその検索は国内に約230あるデータセンターのどれかに送られ、質問の回答をデータセンターで処理して送り返して来るのだそうです。受け答えもさることながら答えるための情報も蓄積しておかなければなりません。またメールの送受信やファイルの保存も行っているそうで、もしデータセンターが停電したらシステムが動かなくなるのでバッテリーや自家発電機器が備え付けられているのだそうです。ところが情報をやり取りするということは電気を流すことですから熱が発生します。日本中の個人や企業からの365日、24時間の問い合わせを230のデータセンターで処理しなければならないので大量の電気を使い、大変な熱が発生し、その冷却にまた大量の電気を使っているそうです。これからAIの普及で益々データセンターの役割が大きくなり、そのために益々電力が必要になって来るのだそうです。私たちの暮らしは便利になりましたが、その反動でCO2を出し、気候変動、乾燥による山火事や大雨が降り、暮らしにくくなりました。なんとも矛盾に満ちた話です。
農業分野でもこれからの農業者減少対策としてAI農業推進に国は力を入れています。●自動運転の農業機械。●ドローンでの肥料や農薬、除草剤散布。●植物工場。いろんな技術がすでに現場では普及しているなかで国はこれからの食糧生産の切札として植物工場を重点に予算を振り向け食糧自給率100%を目指すのだそうです。先端技術は人手がかからず効率的な感じがしますが膨大な電力が必要です。ドローンでの農薬や肥料散布は一見楽そうですが大量の電力を使うので絶えず交換バッテリーを発電機で充電しながらの作業になります。植物工場は大きな施設を建て、自然界とは隔離した状態で空気、光、水、肥料のコントロールの為の膨大な電気を使った食糧生産工場です。人の生存の基本である食の分野でも矛盾を抱えたことが進行しています。
弊社は有機栽培に取り組んで35年になります。阿蘇の大地の中で太陽の光を浴び、自然に湧き出す水を使った米作りを続けてきました。思うようにならない天候の中で、邪魔をする雑草が沢山生え、思うようにならない米作りです。しかし地球上の殆どの生き物は太陽エネルギーの循環の中で生きています。その原点の中で化学肥料、農薬、除草剤を使わない農業を続けてきました。時代の流れの中で有機栽培農家は減少していきますが、弊社は絶滅危惧種と言われるまで続けていきます。