農園だよりDiary

2008年9

2008.09.25
 皆様には大変お世話になっております。今年もやっとのことで新米が出来上がりました。

 先月号でもお知らせ致しましたが今年の作柄は4年ぶりの豊作で喜んでいましたが、稲刈りになってから悪天候続きでなかなか作業が進まずに22日に刈り取った籾を23日に籾摺りして発送致しました。品質的には今年から食味重視の肥料に変えましたので稲の熟れあがりも綺麗な色に仕上がりました。まだ我家では食べていませんが多分味も美味しいだろうと思います。

三笠フーズ事件考

 またまた食に関する事件が発生しました。そしてこともあろうに事件の発端が農水省にあったと言うことに驚いてしまいました。3年前から国内に流通する全てに食品について農薬の残留値を規制する「ポジティブリスト制度」が施行されました。これは作物ごとに使用できる農薬が決められ、使用が認められた農薬についても安全性が確保できる決められた数値以下、その他の農薬については0.01ppm以下に抑えなければならないことになりました。我家では米については、農薬は一切使用しませんがトマトとイチゴについては、農薬を使わないでと言うことは「不可能」なことなので使用基準ちゃんと守り使用しています。これは国内全農家、同じです。ところが作物に認められた農薬を散布したところ風で飛散した農薬が離れた畑の別の作物に付着して違反になったり、初歩的ミスで残留したりと言う事故も全国では数件起きています。行政、市場では定期的にサンプルを抽出して流通の監視を行っており、もし違反が見つかると公表されその産地は社会から追放されますので農家も真剣です。

 そんな農家の取り組みの裏で外国汚染米を平気で買取り、良く調べもせずに販売する農水省。ただ同然で買い入れて国内産と偽って暴利をむさぼる業者。真面目に「農」に向き合う者をあざ笑うかのような行為に憤りを覚えるのは私だけでしょうか。
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