農園だよりDiary

2009年2

2009.02.12
皆様には日頃から大変お世話になっております。今年は立春を境に急に暖かくなってもう春が感じられるようになりました。

田んぼでは田植えに備えて排水路の工事が行われています。私の地区では昭和48年に400ヘクタールの圃場整備が行われました。それから35年、社会情勢も大きく変化し農業も機械化が進みいろんな変遷がありますが私たち農家は農地を守るのが務めです。水田は用水路と排水路からなっています。用水路の改修工事は3年前に行われ今年は排水路の工事が行われています。毎年春になると関係農家総出で用排水路さらえが行われます。土手の草は田植えの前から伸びる度に何度となく切ります。伸び放題にすると草の根が荒くて土がふわふわになります。何度も刈り込むと草の根が締まって土手も硬く締まります。そうして35年間みんなで管理をやってきましたが土は高いところから低いところに流れ落ちるものです。土手は少しづつ小さくなり、穴漏れができたりと言う事で重機を使って工事が行われています。農地は35年前の形に戻りましたが農家の生産意欲は35年前とは随分違うようです。

やっと春が来ましたので田んぼの仕事をしました。前の年稲刈りの時コンバインで藁を短く切って落としていました。そのままではなかなか腐りませんのでトラクターで耕して土と混ぜます。雨が降ると雨水に含まれる肥料分も手伝って藁が分解され今年の稲作の肥料になります。写真では作業は楽そうに写っています。実際ただ運転するだけですから楽な作業です。しかし寒いです。最近はキャビン付のトラクターが流行です。冷暖房付で快適作業ですが私たち普通の農家には高値の花です。それよりも天気のいい日、少し暖かくなった頃に厚着をしてトラクターに乗るのも経済的でまた余分な燃料も使わずCO2削減もできて心も財布も気持ちの良いものです。

前にも書きましたが今年は春が早い感じがします。2月10日、排水路工事の写真撮りをしていたら石垣の淵にもうふきのとうが団体様で出ていました。9日の夜、雨が降りましたが朝見ると阿蘇山は積雪でした。冬と春が同居しています。今年の天候の順調を祈りながらほろ苦いふきのとうの天ぷらを家族みんなで食べました。
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