農園だよりDiary

2010年10

2010.10.14
 皆さんこんにちは。今年の夏の猛暑は凄かったですね。秋も深まり暑かったのが嘘のように涼しくなって阿蘇では過ごしやすい日が続いています。

 我家では今、イチゴのマルチ張りの作業を行っています。イチゴは日長が短くなると花芽が形成されます。例年9月上旬に顕微鏡で確認して畑に植え付けます。今年は猛暑の中9月6日から植えつけました。その後、根が大きく張るように毎日灌水チューブで水をやって育てていきます。冬季の寒い、日照の少ない中で実を沢山成らせるためには丈夫な根を作る事が大切なんです。普通作物を育てる時、まず畝を作ってマルチフィルムを張ってから植えつけますが、フィルムで覆うと根が地表面に張って深く入らない弊害がありますのでイチゴ栽培で裸地に植えつけて、ある程度大きくなってからフィルムを張ります。これが大変な作業なんです。我家のイチゴハウスには2万本の苗が植えつけてあります。その1本1本をフィルムを手で破って穴を開けてから引き出していきます。腰が痛い、足が痛い、指先が痛い、体全体が痛い、重労働です。苗は無理に引き出されますので葉が折れたりして見るも無残な事になりますが根がしっかり張っていますので水分が逃げないで地温が上がりますので日に日に元気になって葉も大きくなって株がしっかりしてきます。もう蕾が大きくなっていますのでやがて花が咲いて、11月中旬には実が色づいてくるでしょう。毎日楽しみです。作物を育てるには言葉では言い表せられない苦労が有りますが日に日に実が大きくなるのを見れることは大きな喜びです。

 我家は専業農家ですので年中作物を栽培しています。9月から5月はいちご。4月から11月はトマト。そして合鴨米があります。年中収穫があって楽しいですよ。特に今年のトマトは猛暑の影響で全国的に品薄で異常に高いです。私は20歳からトマトを育てていますが今年のようなことは初めてです。トマトは真夏の暑い中ビニールハウスの中で熱中症寸前の状態で作業します。またイチゴと同じく言葉に言い表せない苦労をしながら育てていきます。たまには今年のようなことがあるとまたまた生産意欲が湧いていいですよ。
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