農園だよりDiary

2011年2

2011.02.13
 皆さん今日は。厳しかった今年の寒も2月の声を聞くと嘘のように収まり、毎日暖かい日が続いていましたが、ここ数日また寒い冬が戻ってきたようです。春はまだまだ先のようですね。

 1月末、阿蘇の外輪山から流れ落ちる「古閑の滝」に行きました。この滝は落差100mほどありますが冬の時期には滝全体が凍りつきます。今年は特に寒が厳しかったので見応えがありました。

 我家から車で20分、国道から少し入った集落を抜けると駐車場があります。そこから杉林の坂道を歩いて600m、歩道は雪が踏み固められてつるつるの状態、足元に気をつけて歩くと目の前に大きな氷の彫刻が姿を現します。滝のすぐ下まで伸びる展望台に登ると右に「男滝」左に「雌滝」を望む事が出来ます。寒中の空気の中、滝も山肌も空気もピーンと凍り付いています。滝は下から吹き上げられた風によっていろんな方向にツララが発達してシャンデリアのような、あるいは鳥の翼のような造形を見せてくれます。寒いけれど来て良かったと思えるひと時でした。この寒さの中でも滝の下では「ミツマタ」の花がもう咲いていました。ミツマタは枝が三つに分かれていますのでその名がつきましたが私達には身近な植物なんですよ。この木の樹皮が和紙やお札の原料になるんです。それはさておき、1cmくらいの真っ白な花は「何でこんなに寒いのに開いたんだろう」と後悔しているかのようにみんなうな垂れて咲いていました。

 2月11日朝、起きたら雪が積もっていました。一日から毎日暖かい日が続いていたのでもう春になったと思い込んでいました。体も春モードになっていましたので寒さが身にしみました。しかし生き物達はこの寒さの中、裸足で頑張っていました。

 「野生を取り戻そう」
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