農園だよりDiary

2017年11

2017.11.21
 皆さん今日は。

 「おんなごころと秋の空」とかいう言葉が有りますが先月は中旬14日から連日の雨、九州では22日に台風が通り過ぎてやっと晴れの天気になりました。しかし次の週末も台風で、10月、こんなに天気が悪い年も珍しいですね。阿蘇は畜産も盛んに行われています。例年なら稲刈りの終わった田んぼの「稲わら」を畜産農家が大型機械で梱包して白いラップで巻いて田んぼの隅に並べてあるのですが、今年は雨続きで田んぼには水が溜まり、稲わらも乾かないのでそのまま放置してあります。また我が家のハウスのイチゴもこの悪天候で生育が進まず、やっと今週の晴れ間に開花が始まりました。収穫始まりは前年より20日遅れの11月末になるようです。農業は天気頼み。好天が続けば苦労しないでいい作物が出来ますが、天候が悪いと良い物を作るのに大変な苦労が要ります。

 秋は収穫の季節、苦労して収穫した作物だからこそ皆で祝いたいもの。21日、JA阿蘇町中央支所の「収穫祭」が盛大におこなわれました。当日は肌寒い雨の日でしたが沢山の人が集まって大いに盛り上がりました。私も雨で農作業は出来ないので農機具の展示即売会を見に行き、車両センター職員が調理した振る舞いの「ホルモン煮込み」を食べながら顔見知りの農家と情報交換。話が弾んだのと味が良かったので「おかわり」してしまいました。その後、隣の会場に足を運び10トントラックの荷台をステージにしての演目を見ながら、我が家の家内も参加している「農協婦人部のカレー」のブースに行き、まず写真をパチリ。前日から仕込みをした力作のカレーを食べました。さすがベテラン主婦グループのカレーは絶品でした。沢山のブースが有りましたが皆手作り、そして顔なじみの人ばかりで楽しい時間を過ごすことが出来ました。人が大勢集まる「祭り」はこころウキウキさせるものがありますね。加えて一年の収穫に感謝する祭りですから有り難さも半端ではありません。最近は農村も高齢化で元気不足の感が有りますが「今日は良かった!」まだまだ捨てたものではありません。

 10月8日、まだまだ天気が良かった頃、中国の研修生を連れて、家内と3人で大分県の「九重夢大吊り橋」と産山村の「池山水源」に行きました。研修生は三月に来日、時々日帰りできる所に連れて行って生の日本を見てもらっています。今回は大分県九重町、我が家からは車で1時間、手ごろなドライブコースです。当日は快晴、沢山の観光客で吊り橋は大揺れ。汗ばむ位の陽気でしたが高さ173mの空中散歩は背中がゾクゾクでした。

 帰りに「池山水源」に立ち寄り毎秒3トンの湧水を見ました。池の水は澄みわたり底の砂がモクモク湧き上がるのが見えます。そして池の端からしぶきを上げながら勢いよく流れ出ています。この水は大分県側の大野川の源流になります。駐車場の茶店の人に声を掛けたら韓国の人でした。「以前は仙台で暮らしていたが、震災後ここ産山に住んでいる。水も綺麗。空気も綺麗。人情もすばらしい。ここにずっと住みたい」と言ってくれました。我が家の事ではないのに嬉しい気持ちになりました。
PAGE TOP