農園だよりDiary

2018年5

2018.05.02
 みなさん今日は。

 今月は、我が家で3年間の農業研修を終え、4年前に帰国した「李 兆顔」さんの結婚式についてお話します。

 日頃から帰国した研修生とはメールのやり取りは行っていますが、「結婚するのでお父さんとお母さん二人で来てください」との突然の案内が来ました。

 日にちは4月22日と23日。検討した結果、二人で行くのは仕事の都合上無理なので私一人で行くことにしました。21日朝、福岡空港を出発、「兆顔」の家に着いたのは22日の昼前でした。道路の両側に区画整備された農家の一つが彼女の家です。車から降りるとみんなで出迎えてくれてくれました。3年前、家内と訪問しましたのでみんな顔見知りの人達なのです。「久しぶりですね」と握手を求めると笑顔で握り返してくれました。私も親戚の一人に加えてもらった気分です。家の前のスペースにはテントが張られ、テーブルが並べられ沢山の人が食事をしていました。この地方では結婚式の前日、新婦の家では親戚や近所の人を招いてお祝いの食事を振舞うのが習わしのようです。お客さんの予定数を聞いたら400人という答えでした。さぞや大変だろうと思ったらテント、食材、料理人すべてを提供するサービスが有るそうです。この日は私も親戚の皆さんと一緒に御馳走と50度の「白酎」を頂き、ここに泊まりました。

 翌日は5時起き、結婚式の準備です。と言っても私は何もすることはなく、ただ新婦の着付けが隣の部屋で始まっていました。そして9時、新郎が従者と共に迎えに来て、いよいよお嫁入りの儀式の始まりです。麺を二人で仲良く食べ、新婦に新しい靴を履かせ、新郎が抱いて車に乗せて新郎の家に向かって出発しました。私達も高級車「アウディ」20台に分乗して続きました。新郎の家は近くの小さな町の一角。この前の広場が式場です。新婦が到着するとクレーンで吊るした数十mの爆竹が鳴り響く中、綺麗に内装された新居に入ります。部屋では二人で「ネギ」を洗う儀式を行い、ドレスとタキシードに御色直しして式の始まりです。ここでまたクレーン爆竹と耳をツンザク花火が数分間。長い時間でした。式は「人前結婚式」形式で進められ、司会者が「二人仲良く」「親に感謝」を特に言っているようでした。私も中国語のスピーチを準備して行きましたので「日本のお父さん」と紹介されて壇上で挨拶させて頂きました。

 今回、中国の結婚式に参加させて頂いて国は違っても家族を思う心や親せきの繋がりはどこの国も一緒だなと思いました。結婚式に招待してくれた「兆顔」と送り出してくれた家族に感謝します。
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