農園だよりDiary

2019年12

2019.12.07
 皆さんこんにちは。

 今年の冬は暖冬だ。などと言われながら冬になってみるとやはり毎日寒いですね。「あそ有機農園だより」も毎月欠かさず発行して先月300号に到達しました。28年前、合鴨農法手探り状態からスタートした弊社。広報担当者は変わり、私は3人目になりますが阿蘇に住む一農民の日常を通して阿蘇の自然、作物の状況、風物等をお伝えしてまいりました。これからも400号を目指して毎月お伝えしてまいります。宜しくお願い致します。

 JA阿蘇では「3年満期毎月積金定期預金」を販売しています。そして3年経ったら「海外旅行に行きましょう」のセットが付いています。これまで苦労を掛けたし、ちょうど農閑期なので家内と旅行に参加することにしました。行先はスペイン。なかなか行けるところではないので事前学習もネットでバッチリ準備しました。

 11月27日福岡空港を10時30分発。仁川空港12時着。それから12時間30分のフライト。27日18時30分バルセロナ着。長い旅でした。エコノミー座席に座りっぱなしでお尻が痛くなりました。空港に着くとその国の匂いがします。スペインは香水の香りがしました。28、29日バルセロナ観光。高速列車で移動して30、1日マドリッド観光。どちらの旧市街地も中世からの街並みが保存され、建物は外部を保存したまま内部を改装して数百年の間、大切に使われています。王宮、大聖堂、教会、沢山の歴史的建物が有りましたが石造りの巨大で壮麗な物ばかりでした。またセゴビアの水道橋、日本では弥生時代の2世紀にこの地を治めたローマ帝国が造ったものです。数十㎞先の水源から水を導く測量技術、土木技術、そして石を積み上げる建築技術が完成していたことは驚きです。

 旅行ではその地の食べ物と飲み物が楽しみです。エビや貝の出汁が良く効いたパエリア、口に入れるとまろやかな風味が広がるイベリコハム、腸詰、チーズそしてビールで乾杯の後のワイン。至福の時ですね。その後のカバ(スペインスパークリングワイン)を片手にフラメンコ鑑賞。最高でした。

 スペインはイタリア、中国に次いで世界遺産が多い国です。ローマ帝国、中国歴代王朝、スペイン黄金期。周辺国あるいは世界中に領土を広げ、富を持ち帰り有り余る財力で建設された街だなという印象を持ちました。また百年以上の歳月を掛けて続けられるサグラダファミリアの建設は、数百年前の建物を修理しながら住み続けている人達にとっては短いスパンなのかもしれませんね。何事にもおおらかなこの国の人は陽気に片言日本語で話しかけてくれました。楽しい旅行が出来ました。
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