農園だよりDiary

2020年3

2020.03.07
 皆さん今日は。

 毎日暖かい日が続いています。2月7日に阿蘇では雪が降りました。これが今季最初で最後でしょうと先月号では書きましたが2月18日朝、目覚めると一面の銀世界でした。午後には解けましたが春の天候は分かりませんね。それでも植物は時候が来ると気温や日照時間で春を感じ、目覚めて動き出します。我が家の「サンシュウ」は、いま黄色い小さな花を咲かせていますが、以前は梅より先に咲いていたように思うのです。桜の開花は2年前まで熊本が全国で一番でした。ところが昨年は福岡が先に開花しました。今年の予想では福岡が3月17日、熊本3月20日、鹿児島3月27日だそうです。南から北に移動するはずの桜前線。植物の世界も地球温暖化の影響をまともに受けているようですね。

 地球温暖化も大問題ですが新型コロナヴィルスもさらに大問題ですね。ちょうど100年前、スペイン風邪が世界中に広がり2500万人が犠牲になったそうですが、今回も未知のヴィルスとの戦いです。医学が進歩している現代です。ワクチンや特効薬もそう長い時間を置かず開発されることでしょう。一日も早い終息を願っています。この問題はヴイルスとの戦いですからマスク不足は分かりますが、なぜかトイレットペーパーや食料品も店頭から無くなっているそうですね。私が学生だった頃のオイルショック。トイレットペーパー買いだめ騒動を思い出しました。原因は市民の「不安」と「デマ」だったことが後日分かって、みんな顔を見合わせて反省したものでしたが歴史は繰り返されましたね。

 「うばい合えば足らぬ。わけ合えばあまる(相田みつを)」我が家のお客様からも「お米がなくなるのでは」のお問い合わせを頂きました。「お米の定期便」につきましては毎年秋に年間のご注文を頂き、数量を確保しておりますので大丈夫です。また仮にご近所のお友達の分として予約外の分を増量して追加注文をされると全体の計画が狂ってしまいますのでお断りしています。「お米の定期便」は直接取引により農家としては安心して耕作が出来る。お客様にとっては今回のように何か事が起きたときでも安心して食べられるという面があります。反面、お客様はスーパーより高くても仕方ない。農家は何か事が起きて価格が高騰してもお約束した価格でお渡ししなければならないと言う面も有ります。お互いに助け合わなければならない存在として末永いお付き合いをお願い致します。

廃プラスティック回収

 現代は様々な所でプラスティック製品が活用されていますが農業界でも沢山の製品が使われています。農業ハウスのビニール、稲の苗を栽培する箱。昔、畜産農家は牧草をサイロに蓄えていましたが今はラップに巻いて野外で保管しています。こんな様々な物も使えば劣化して捨てられます。JA阿蘇では年2回、廃プラスティック回収を行っています。今回は2月20日に行われました。阿蘇中部野菜センター広場には朝から順番待ちの車が列をなし、次々と廃プラが持ち込まれました。これらは業者に引き取られ再生品原料となり、私たちの身の回りの製品に加工され、また市中に出回るようです。これも環境保全の取り組みの一つでしょう。
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