農園だよりDiary

2006年4月(特別号)

2006.04.21
 皆様には会報「あそ有機」をご愛読頂きましてありがとうございます。

 この会報もおかげさまで139号、12年目を迎えることが出来ました。担当者も私 で3人目になりますが、この阿蘇で私達がどのような姿勢で、またどのような方法で 米作りを行っているのかを理解して頂けるように阿蘇の自然や風物、生活を交えなが ら編集していきたいと思っております。

 さて、お客様からの郵便振替通信欄のお便りの中に「有機JASシールが貼ってな いけど有機米に間違いないですか。」とのご質問がありました。

 ご質問の通り昨年からシールは貼っておりませんが、日本農林規格(JAS法)では第2条(1)「農業の自然循環機能の維持増進を図ため、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本とし」第4条、「農産物採 取前3年以上の間、使用禁止資材を使用していないもの」を「有機」と言う。とあり ます。私たちはアイガモ農法を始めて13年になりますが、この「有機JAS法」が 制定される以前から化学的に合成された肥料、農薬を一切使用しない栽培法に取り組んで参りました。

 Q1、「有機JASシール」とは何?
農家が自分で「有機です」と言っても何の証明も出来ません。そこで「有機」を証明 するために 「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」第2条5「この法律で「登 録認定機関」又は「登録外国認定機関」とは農林水産大臣の登録を受けた法人をいう。」 とある第3者機関が「有機」の認証をすることになります。ここで認証された物だけ にJASシールを貼ることが認められます。あそ有機農園では「熊本県有機農業研究 会」に有機認証を依頼しております。

 Q2、なぜJASシールを貼らないのか?
有機JAS法ではJASシールがないのに袋に「有機」と表示したり、紛らわしい販売を禁止しています。となっています。 また法律では使用したシールの管理、報告を義務付けています。シールを作るのも経費がかかるのに加え煩雑な事務が課せられることを考えると、消費者の皆様に会報を通してありのままの姿を見て納得して頂く事がベストと考えて、あえてシールを貼らないことにしました。第3者の目より食べていただくお客様一人一人の目に訴えたいのです。

 今年もいよいよ米作りのシーズンがやって参りました。皆様に喜んで頂けるように頑張ってまいります。どうかご理解を頂きまして安心して食べて頂きます様お願い致 します。
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