農園だよりDiary

2010年2

2010.02.16
 皆さん今日は。1月末、雲ひとつない寒い日の朝、すばらしい瞬間に立ち会う事が出来ました。

 阿蘇山はお釈迦様の寝姿である「涅槃像」にたとえられます。それまで灰色に沈んでいた「根子岳」の上部が薄紫に輝き、やがてその輝きが山全体に広がってくると涅槃像の頭の左側が橙色に変わります。凛とした冷たい朝の空気の中で光り輝く太陽が外輪山の山の端から顔を出すとまるでお釈迦様の頭に後光がさしている様な風景を作り出しました。思わず手を合わせたくなるような瞬間でした。車を路肩に止めて携帯のカメラでパチリ。また車を走らせて目的地のJR阿蘇駅に着くと駅舎の前になにやら軽トラック、そして鳩の入った籠がおよそ20個トラックの周りに並べてあります。すると初老の男性がその籠のふたを片っ端に開け始めました。籠の中の鳩は一斉に日が昇り始めた空に舞い上がり二つ三つの集団を作り上空を旋回し始めました。やがて集団は一つにまとまり南の空へと飛んで行きました。その間数分、あっという間の出来事でした。その男性に話を聞くと八代の伝書鳩飼育家約20名が各人選りすぐりの鳩240羽を阿蘇から八代まで訓練飛行をさせているところだったのです。その距離は100km以上はあると思いますが30分で到着するとの事、鳩の能力に改めて感心しました。

 我家では今イチゴの収穫真っ最中です。朝、明るくなる時間にはハウスに行きますがハウスのビニールは寒さで凍り付いて、厳しい寒さの日にはドアも凍って開かないときがあります。ハウスの中は3重に被服していますし暖房機も有りますので別世界のように暖かです。収穫はイチゴの鮮度保持の為にハウスの温度が上がる前には終わるように3人で腰の痛さも物ともせずにジャンジャン行います。これから暖かくなるとイチゴの生育も早くなりジャンジャン花が咲きジャンジャン実になります。収穫もそれに合せて日の出と共にジャンジャンおこないます。またそれと平行してトマトの準備と米の準備も合せて進めていきます。

 これから益々忙しい日々が続きます。
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