農園だよりDiary

2010年4

2010.04.13
 みなさん、今日は。

 温暖化の影響で桜前線が異常な速さで通り過ぎていますが、阿蘇でも例外ではなく、3月中に満開を迎えました。日本の春はやっぱり桜ですね。樹全体が綿菓子のようにピンクに盛り上がって華やいだ雰囲気を作り出します。世の中、不景気風が吹いているようですが気持ちだけは春爛漫で過ごしたいものです。

 3月22日雨や強風のため延び延びになっていた野焼きが晴天の中行われました。阿蘇の野焼きは原野の「入会権」を持っている人は全員参加が原則ですが、悪天候で日程が変わると勤めの人は大変なようです。野焼きは危険作業ですので沢山の人手によって作業がスムーズに行えます。地形や風向きを考え、火をつける人、後から消す人、それぞれの役割分担によって進められていきます。牧野組合によっては人が集まらずに大変だと言う所もあります。しかし私は就農して32年、ずっと休みなしで参加しています。野焼きは大変だから行きたくないという人もいますが私は大好きです。枯草に火が入ると瞬く間に炎が大きくなり100m離れていてもその熱で顔が熱くて手で覆わないと真っすぐに見られないこと。バリバリと言う音、熱によって起きたつむじ風、高さ数mもの炎が立ち上がり凄まじいスピードで山肌を駆け上がり、一瞬にして真っ黒の山肌に変えられる様子。皆さん1回見に来てください。1度体験したらまた来年も体験したくなります。そう言う事で今年もカメラ片手に火消し棒を担いで原野を歩き回りました。そしてまた来年も。

 作業が終わって公民館での慰労会がまた楽しみです。適度に疲労した体で飲むアルコールは全身に適度に回っていい気持ちです。野焼きは口実で、本当は飲み会が目的ではと我家の奥さんに思われないように程々に飲んでおきます。
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